2020年6月13日土曜日

これから介護へ向かわなければならない皆様へ(3):施設を利用するのであればその施設の方針を尊重するのが吉

 これから家族の介護に直面される方々、現在既に直面している方々へ司馬からお伝えしたいことの3つめは、「デイサービスや高齢者サービス付き住宅、介護老人保健施設を利用するのであれば、運営方針や介護方針についてはできるだけその施設を考え方を尊重するのが、結果的にお年寄りや自分自身にとってもいい結果に繋がりやすいと思う」という点です。

 司馬のところでの2人介護ではデイサービスや介護老人保健施設の利用がメインになりましたが、そういった施設を利用してみると、意外なほど施設によって設備だけでなく運営や介護の方針が異なります。家族としてはいろいろ気になる部分も出てくるとは思いますが、司馬はそういう部分には口を出さないようにしていました。
 お年寄りを施設に入居させると、面会に行った時にお年寄りから聞く話と、職員から聞く話にかなりの乖離が出てくることが少なくありません。ただ、家族よりも介護職員の方が接する時間が長くなりますし、施設で過ごしている時の様子等も客観的に観察されていますので、やはり職員から聞く話を優先した方が後々良い結果に繋がることが多かった気がします。

 介護老人保健施設は割と病院に近い性格の施設であることもあり、一応継続して入居できるのは上限3ヶ月…という制約がありますが、司馬の両親の場合は父親には人工透析が必要で、母親は脳梗塞・脳出血といった基礎疾患があり、他の施設に移すのが困難でしたので、実際には父親は3年半以上、母親も2年弱同じ施設に居着く結果になりました。
 その間にどちらの施設でも「入居していたお年寄りが退去させられる」事例をいくつか見聞きしました。ただ、その多くは「お年寄り自体の問題」というよりも、「面会に来る家族が施設の方針を守らないということに起因している」と聞いています。
 最近は新型コロナウィルスの蔓延もありますが、従来からインフルエンザウイルス等もあり、施設によってはそうした感染症のシーズンになると親族ですら面会を禁止するような施設も少なくありません。家族やお年寄りにしても「顔が見られないと不安」という状況も発生しやすくなるのですが、そういった場合はでいれば施設の職員さんに時々電話を入れて様子を聞く…というくらいに留めておいた方が良いかと思います。施設の方で「親族の意見や見解を聞くべき」という状況になった時には、施設から電話で連絡が入ってくることもそれほど珍しいことではありませんので…。

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